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昨年に続いて「超速ラグビー」の横断幕が飾られていた
6月16日(月)から宮崎に入っているラグビー日本代表が、20日(金)に合宿をメディアに公開した。
チームは朝6時から1時間ほど身体を動かし、朝食後、10時頃からディフェンスの動きの確認。その後、FW(フォワード)と、BK(バックス)に分かれてユニット練習と全体練習。昼食と昼寝の後、午後もウェイト練習とユニット練習を行い、3部練習を敢行した。
JAPAN XVとして参加しているSH(スクラムハーフ)北村瞬太郎(静岡ブルーレヴズ)、SH(スクラムハーフ)土永旭(横浜キヤノンイーグルス)の2人を入れて、34名が練習に参加していた。
左から初代表の木原、奥井、紙森
フランスでプレーしているSH齋藤直人(トゥールーズ)だけでなく、個人や大学の都合で、FL(フランカー)リーチ マイケル、LO(ロック)ワーナー・ディアンズ(ともに東芝ブレイブルーパス東京)、SH藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、WTB(ウィング)/FB(フルバック)竹之下仁吾(明治大学3年)は20日(金)の午前中はまだ練習に参加しておらず、SH齋藤以外の4人は、20日中に合流する予定。
リポビタンDチャレンジカップ2025 ラグビー日本代表テストマッチ
2年目の日本代表活動が本格的に始まり、エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は「まだ5日目なので、いわば学校に入学してまだ5日しか通っていないような感じ」。
「しかし、昨年のこの時期と比較すると、チーム全体として自分たちがどのようなプレーをしたいのか、より明確に理解している。本当に良い選手たちが揃っている」。
「彼らは昨年よりも年齢は若いが、成熟しているし、良い基礎がある。また、取り組む姿勢は素晴らしいし、学ぶスピードも速い。ウェールズ代表に対して、求められるフィジカルを想定して今練習している」と話した。
ディフェンスのアドバイザーを務める元神戸製鋼のゴールド氏
指導現場には、過去に神戸製鋼やアメリカ代表などを率いたギャリー・ゴールド氏の姿があった。ディフェンスのアドバイザーという形で、熱心にディフェンスを指導していた。
「(ゴールド氏は)非常に経験値の高いコーチ。アメリカ代表や南アフリカ代表、ロンドン・アイリッシュ、ニューカッスル、ウスター、ストーマーズなどのコーチをした。すごく経験がある。コーチングスタッフは結構若いので、もう少し経験値の高い人が必要だと思った」(ジョーンズHC)。
練習を見守るジョーンズHC
また、ジョーンズHCは昨シーズンの課題は3つあったといい、そこを修正すべくトレーニングをしている。「ブレイクの一貫性、ラン・パス・キックのプレー能力とプレーのバランス、そして3つ目は(相手の)ボールを止める能力」。
「そのため、ディフェンスで連携のあるラインスピードを少し向上させたり、相手へのプレッシャーを強化したりできると考えている。特に、ウェールズ代表戦はストラクチャーを採用したプレーを多く行っている。そのため、組織を整えて、エネルギーを蓄積し、守備を機能させたい」と話した。
アタックでも、新たなストラクチャーを「いろいろ試している」という。「相手のディフェンスを先に崩すための、モメンタムのあるキックプレーを試している。それは間違いなく、私たちがやりたいことに追加されるもの」。
地元・宮崎出身のメイン(左)と初代表の石田
6月28日(土)に「JAPAN XV」として対戦するマオリ・オールブラックス戦のメンバーは来週の木曜日には決める予定だ。
ジョーンズHCは「マオリ・オールブラックス戦は、ウェールズ戦代表に向けた準備試合。試合出場時間が必要な選手たちがいる。マオリ・オールブラックス戦に向けた最大限の準備を、どのようにウェールズ代表戦にいかせるか、それが私たちのアプローチ」と話した。
左から宮崎出身の竹内、フィフィタ、スーパーラグビーに挑戦する原田、ガンター
宮崎での合宿と、トレーニングを試合にどう繋げていきたいかと聞かれて、ジョーンズHCは「竹内柊平、メイン平(リコーブラックラムズ東京)と、宮崎出身の2人の選手がいることを本当に誇りに思う」。
「TK(竹内)と平が宮崎から来てくれて本当にうれしい。宮崎は私たちを受け入れてくれているので、これにより、全員がワークに集中しやすくなる。施設も良いしトレーニングは最高」。
「(ウェールズ代表戦の前)木曜か金曜、北九州に行く。戦術的な明確さがあるし、身体的にも準備は整っている。日本代表の記録を塗り替える準備はできている」と語気を強めた。
真夏の暑さの中、しっかり水分を補給
ラグビー日本代表は宮崎で合宿重ね、28日(土)のマオリ・オールブラックス戦を経て、7月5日(土)12日(土)のウェールズ代表とのテストマッチ2連戦に挑む。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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