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ラグビー コラム 2025年6月20日

着実成長の「関西大学」×昨季躍進「近畿大学」!関西大学春季トーナメント3位決定戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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2025年度の関西大学春季トーナメントが最終局面を迎える。

6月22日(日)に大会最終日を迎える2025年度の関西大学春季トーナメント。

立命館大学と京都産業大学による決勝戦の前に行われる3位決定戦では、関西大学と近畿大学が激突する。

昨季の関西大は、関西リーグで同志社大学に2点差(29-31)で競り負けるなどして最下位(8位)に終わった。

しかし5勝2敗の3位だった近大に最大20点差からの逆転勝利(31-25)を挙げるなど、リーグ中位に食い込むポテンシャルを示していた。今季は下級生から試合を経験してきた選手たちが多く、勝負のシーズンだ。

今大会では初戦から中京大学(47-12)、天理大学(19-17)と2連勝。準決勝では雨の中で立命館大に15-26で敗れ、3位決定戦に回ったが、試合は後半20分過ぎまで4点差の接戦だった。

スクラムでは4年生のフロントロー(PR堂免海斗、HO大林直人、PR坂井大斗)を中心に序盤からペナルティを誘った。チームは着実に自信をつけているだろう。

近大との3位決定戦の先発メンバーは、フォワードに大きく変更はないが、バックスはスクラムハーフに4年生の榊和真が入り、大分舞鶴出身の1年生が2名起用された。WTB岡本大樹とFB安藤駆だ。

これで関西大は先発が続くSO堂免遙生(尾道)と合わせ、バックスの先発に1年生が3人。上級生で固めたフォワードと好対照の布陣で大一番に挑む。

一方の近大には最近明るいニュースがあった。

6月の日本代表(宮崎合宿)メンバーに、OBのPR紙森陽太S東京ベイ)とWTB植田和磨(神戸S)が同時に初選出されたのだ。現役学生にとっても大きな刺激だろう。

近大は、大学ラグビー界をたびたび驚かせてきた存在だ。

そのPR紙森らを擁した2021年度は、関西リーグ開幕戦で前年度日本一の天理大を撃破。

そして昨季のリーグ最終第7節だ。前節に関西王者・京産大を45-21で破っていた関西学院大学を29-22で破り、大学選手権出場の3枠目をもぎ取った。

選手権では早稲田大学に敗戦(10-53)し初4強はならなかったが、PR稲場巧(静岡BR)やWTB植田(神戸S)、強烈なセンターコンビ「嶋竜輝と藤岡竜也江東BS)」らを揃えた魅力的なメンバーで、過去タイとなる22大会ぶりのベスト8を達成した。

今季は上記の主力が抜けた今季は、2回戦で同志社大学を26-22で破って3回戦(準決勝)進出。

昨季4強の京産大との3回戦は、敵地グラウンドで12-54で敗戦。序盤からセットプレーを中心としたFW戦で劣勢となったが、雨中戦となった後半はリザーブPR大下貴志らがスクラムを立て直し、U20代表歴を持つFB太田啓嵩の独走トライで締めくくった。

関西大戦の先発メンバーは、まずフロントローの2カ所に変更。京産大戦の後半に存在感を示したHO金井海琉、PR大下貴志が繰り上がった。

フォワードは3年生LO時光未來、FL澤村類もスタメン起用となった一方、バックスは変更なし。京産大との雨中戦の最終盤に独走トライを決めるスピードとタフネスを示した2年生FB、太田啓嵩の走りは今週も注目だろう。

舞台はおなじみ奈良・天理親里競技場。春の総決算となる重大決戦のキックオフは午前11時45分だ。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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