【ル・マン特集 | 決勝まであと24日】今年も3クラス合計62台の豪華エントリーが集まった！

ル・マン24時間レース 決勝レーススタートまであと24日

2025年6月14日（土）〜15日（日）、耐久レースの聖地、ル・マン（フランス）を舞台に伝統の「ル・マン24時間レース」が開催されます。「J SPORTS」ではFIA WEC（世界耐久選手権）の第4戦であり、シーズンの中で最も重要なこのレースを今年も24時間完全生中継。決勝レースがスタートするまでの間に24個のトピックスを取り上げ、今年のル・マンの見どころをご紹介していきましょう。

まずは今年の「第93回ル・マン24時間レース」のエントリー状況について。今年も総エントリー台数は62台です。その内訳は世界の自動車メーカーが総合優勝をかけて争う「HYPER CAR」クラスに21台、アマチュアドライバーを主体に構成されるプロトタイプカークラスの「LMP2」が17台、そしてFIA GT3規定のマシンが参戦する「LMGT3」クラスが最も多い24台の参加となっています。

「HYPER CAR」クラスには日本のトヨタをはじめ、ポルシェ、BMW、フェラーリ、キャデラック、アルピーヌ、プジョーが昨年に引き続き参戦。そして今年からはこの最高峰クラスにイギリスのアストンマーティンがヴァルキリーAMRプロをベースにしたマシンで参戦。全部で8つのマニュファクチャラー（自動車メーカー）が火花を散らすことになりました。

注目を集めるヴァルキリー

「LMP2」クラスは全車がオレカ07のシャシーにギブソンのV8自然吸気エンジンを使用する、いわゆるワンメイククラスです。FIA WECでは2023年を最後に姿を消したクラスですが、ル・マン24時間レースだけには設定され、ELMS（ヨーロピアン・ルマンシリーズ）、ALMS（アジアン・ルマンシリーズ）、そして北米のIMSA（ウェザーテックスポーツカー選手権、通称イムサ）から、それぞれのシリーズを代表するチームが参戦します。

そしてGTカークラスの「LMGT3」クラスにはアストンマーティン・ヴァンテージAMR、シボレー・コルベット、フェラーリ296、マクラーレン720S、ポルシェ911、BMW M4、フォードマスタング、レクサスRC Fが継続してエントリーしているところに、今年はメルセデスAMG GT3が3台参戦。合計9車種がクラス優勝を争います。メルセデスのル・マン参戦は1999年以来、なんと26年ぶりです。

「HYPER CAR」、「LMGT3」合わせて13社のマニュファクチャラー、17車種が闘う規模にまで発展したFIA WECと「ル・マン24時間レース」は、ぜひ推しのクルマを決めて楽しみましょう！

文：辻野ヒロシ