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首位浮上か、連敗脱出か!前半戦のキーゲームは多摩川クラシコin小平!FC東京U-18×川崎フロンターレU-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第10節】
土屋雅史コラム by 土屋 雅史FC東京U-18・田中希和
佐藤由紀彦監督体制2年目のFC東京U-18が好調だ。ここまで9試合を消化して5勝3分け1敗。負けたのはアウェイで戦った流通経済大柏高校戦のみ。とりわけホームでは3勝1分けと強さを発揮しており、鹿島アントラーズユースと同率2位に付けている。
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高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 EAST 第10節-1 FC東京U-18 vs. 川崎フロンターレU-18
配信期間 : 2025年6月21日午後4:50 ~
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高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 EAST 第10節-2 前橋育英高校 vs. 浦和レッズユース
配信期間 : 2025年6月22日午前9:50 ~
直近の公式戦に当たる、クラブユース選手権関東予選のジェフユナイテッド千葉U-18戦も、PK戦突入目前の90+4分に諏訪啓太が決勝ゴールを叩き込み、1-0で劇的に競り勝って全国切符を獲得。「まだまだ良くなるというのびしろを感じるところが、彼らの一番の魅力というか、強さなのかなと思います」と佐藤監督も手応えを語っており、8年ぶりのEAST制覇をはっきりとその視界に捉えている。
一方、今シーズンから森勇介新監督を迎えた川崎フロンターレU-18は、やや苦しい序盤戦を強いられている。第5節までは3勝2分けと無敗をキープしていたものの、第6節で柏レイソルU-18に2-3で敗れ、今季初黒星を喫すると、そこからまさかの4連敗。なかなか結果に恵まれていない。
前節の横浜FCユース戦も、ボールはある程度支配しながら、先制を許す苦しい展開に。64分には途中出場の木村風斗と小川翔太が絡んで同点に追い付くも、終盤には連係ミスを突かれて痛恨の決勝点を献上。今節は5試合ぶりの勝利を目指すことになる。
FC東京U-18の10番を背負う田中希和は、2025年も持ち前のアグレッシブな姿勢を貫いている。先月末からU-18日本代表の一員として参加していた『UEFA Friendship Cup』でも、セネガル代表からゴールを奪うなど、一定以上のパフォーマンスを披露。日の丸を背負っても確かな数字を残してみせた。
今季の開幕前にはトップチームのキャンプメンバーから漏れたが、本人は「正直メッチャ悔し過ぎて落ち込んだんですけど、そんな暇はないので、プレミアリーグの結果で見返したいなと思います」と力強い言葉を口に。強気なメンタルも魅力的な青赤の切り込み隊長は、間違いなくこの試合でもキーマンに挙げたい。
ボランチの位置でFC東京U-18を支える田邊晴大の存在感も、日に日に高まっている。ここまではリーグ戦全試合にスタメン出場を続け、攻守に奮闘。プレミアでの出場機会をほとんど得られなかった昨年までの2年間を振り返り、「『自分の武器って何だろう?』と考えた時に、運動量だったり、球際なのかなと思って、そこを磨けるように練習してきたことが、今3年生になって成果として出ているのは嬉しいです」と言い切るように、真摯に努力を積み重ねてきた。
2歳年上の兄・幸大(現・中央大)もFC東京U-18でプレーしていたが、「人間性も凄くカッコいいなと思えるような人で、立ち振る舞いも、プレーも、ずっと兄は意識しています」と強い影響を受けている様子。その兄も付けていた12番を背負い、ピッチのど真ん中に1本の軸を通す、田邊の献身的なプレーにも改めて注目してほしい。
川崎U-18にとっての好材料は、キャプテンを務める林駿佑の戦線復帰だ。第3節の流通経済大柏高校戦で負傷退場してから、しばらく離脱していたものの、前節から再びスタメンに名を連ね、最終ラインからチームを鼓舞する姿勢が、仲間たちに与えるポジティブなエネルギーは測り知れない。
2年生だった昨シーズンも副キャプテンに指名されており、「去年から長橋さん(長橋康弘・前監督)に副キャプテンをやらせていただいて、そこで得たものや自分が成長した部分もありますし、練習の時から積極的にコミュニケーションを取りながら、
みんなに頼ってもらえるようなキャプテンになりたいなと思います」と意欲も十分。結果が付いてきていない今だからこそ、チームが浮上するためには、林のリーダーシップが絶対に欠かせない。
ここ2シーズンにわたって、ほとんどの公式戦で川崎U-18のゴールマウスを任されているのが、絶対的守護神の松澤成音だ。本人も「ディフェンス陣の連携は自分がもっとリーダーシップをとらないとダメかなと思うので、もっともっと声を出すことを意識したいと思います。そこの自覚はだいぶ変わってきましたね」と話しており、主力選手としての責任を強く感じている。
J SPORTS 放送情報
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高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 EAST 第10節-1 FC東京U-18 vs. 川崎フロンターレU-18
放送日:2025年6月21日(土)放送時間:午後 4時50分~
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高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 EAST 第10節-2 前橋育英高校 vs. 浦和レッズユース
放送日:2025年6月22日(日)放送時間:午前 9時50分~
実は松澤にとってFC東京U-18の田中希和は、小学生のころに在籍していた府中新町FC時代のチームメイト。「新町の時は『希和が決めてくれれば、オレが守るよ』というスタンスだったので、希和を信じてやっていました。希和は代表でもやっているレベルの高い選手ですけど、元チームメイトなので対戦したらゴールは絶対に守りたいと思います」。旧知の2人がピッチ上で繰り広げる“再会”も非常に楽しみだ。
なお、両者のプレミアにおける対戦成績は、FC東京U-18が1勝5敗と大きく負け越しているうえに、ホームゲームはいずれも2点差をつけられての3連敗と、分の悪い数字が残っているが、それはあくまでもデータ上の話。2025年のユース版多摩川クラシコ・第1弾も激戦必至。両雄の意地のぶつけ合いを、是非心ゆくまで楽しみたい。
川崎フロンターレU-18・松澤成音
文:土屋雅史
土屋 雅史
1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。
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